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憂鬱というスナック

1日を無為に過ごしたことから生じる焦燥感は行動の歩みを止め、安直な憂鬱に手を伸ばす。

行動を起こすことに要求されるエネルギーは日に日に肥大化しやがて動きを止める。

だって憂鬱の方が綺麗で手軽で自己肯定だから

自己否定し、何者でもない状態から「自己否定された自分」を形成しそこにおさまる。その方が安心できるから。不安であること、それ自身が自己を確立する安心となる。不安であることがやめられない。